【企業向け研修】インタビュー② 株式会社野村総合研究所(NRI)塩川 様

11/13/2023
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今回は、コードクリサリスの企業向け研修プログラムを導入していただいたNRI bit Labs 塩川様にお話をお伺いしました。 企業向け研修プログラム導入の経緯や受講後の社員様の変化、今後のビジョンについてお聞きしました。

bit Labs(ビットラボ)は、野村総合研究所(NRI)が提供する、エンジニアリングに立脚して「デジタル変革」を支援するサービスです。今回はbit Labsのみなさまと協力し、野村総合研究所社内向け研修プログラムを導入しました。

蜷川:本日はお時間をいただき、ありがとうございます。本日インタビューを担当させていただきます、蜷川翼です。よろしくお願いします。

塩川様:よろしくお願いします。

蜷川:今回NRI様が、コードクリサリスの研修を導入されたきっかけについて教えてください。

塩川様:まずはコードクリサリスさんを知ったのは、知り合いからの紹介でした。紹介された後にウェブサイトを見てみると、内容としてもいいなと思って、ぜひお願いしたいと思ったのがきっかけですね。

蜷川:実際にコードクリサリスによる研修を社内に導入しようとしたときに、社内の中の反応でどういうものがあったのか、教えていただけますか?

塩川様:今回コードクリサリスの研修を導入した枠組みの責任者であるDX生産革新本部長である大元(敬称略)とも、事前に会っていただいていたということもあり、導入はスムーズでした。
また、今回人材開発部のメンバーと一緒に本研修の導入を検討したのですが、社員育成における伸ばしたい領域、深さ、期間、それら全てにコードクリサリスのイマーシブコース(3ヶ月フルタイムでITエンジニアを目指すコース、今回はカスタマイズ版)が狙っていたところとフィットしていました。

蜷川:社内で「こういう研修をしたいよね」と考えていらっしゃったのととてもフィットしたということですね。考えていた研修を自社で行うと大変なことはあるのですか?

塩川様:様々な点から課題がありました。とくに、教えるスキルがある人材は現業で非常に多忙なため、稼働確保のハードルが一番高いと感じています。

蜷川:イマーシブのプログラムを社員の方が受講されて、現場に戻って変わったものが何かあれば、教えていただきたいなと思っています。

塩川様:自分の身の回りで言うと、参加したメンバーの動き方は全然違うかなと思っています。自主性であったり、技術的な課題があったりするときに、まずは味見してやってみて、どういうものか把握しようとしている動き方は目に見えて違うものがあるかなって言うのが僕の印象です。

蜷川:2021年も、研修を継続していただけるということだったのですが、NRIさんはどのようなビジョンを持っているのか。また、どうして継続して研修を受講していただけることになったのかということをお聞きしたいです。

塩川様:あくまでDXの人材育成を実務面で推進する立場としてのメッセージになるのですが、我々は多岐にわたっていろいろなものをお客様に提供しないといけないと思っています。
NRI社員の仕事は何をするのか、なぜするのか、それをどのように進めていくのかを提案することが多いです。一方、自ら手を動かしてエンジニアリング力を発揮して具体的にモノを作るという場面は必ずしも多くはありません。
ただ、エンジニアリングを知らないと本当のイノベーションはできないと考えています。企画と開発を分断した時点で絶対にいいモノなんて生まれないです。同じように、UXとエンジニアリングを分断してしまってもうまくいかない。なので、全体を知って、つながりを肌感覚で理解していることが、DXを推進する上で重要だと思っています。そのうえで、コードクリサリスのイマーシブブートキャンプはすごくいいコンテンツだと思っているので、今後も継続させていただきます。

蜷川:やはりエンジニアリングを知っているかどうかで生み出されるアウトプットは大きく変わるのでしょうか?

塩川様:エンジニアリングを知っていると、アイディアの質とスピードが変わると思っています。
自分自身がエンジニア出身で、その経験を活かしてコンサルティングやアジャイルコーチをやっています。エンジニアリングに軸足があると、ビジネスの状況を見たときにこことここを繋ぐだけで実現できそうだとか見え方が違うと思っています。また、僕の場合はアジャイル(ソフトウェア開発の原理原則)のスキルがベースにあったので、仮説検証をどうやって早く、効果的にやるかという考え方を大切にしています。そのトレーニングとして手を動かしてモノを作るみたいなところの重要性を感じます。なので、エンジニアリングを知っているかどうかで、アウトプットのスピードが大きく変わると思います。

蜷川:どのくらい日本の企業やエンジニア達にアジャイルは採用されているのですか?

塩川様:これはアジャイル宗教論争みたいになるのですが、アジャイルの定義ってなんなのって話になるんですよね。アジャイルの定義は、アジャイルマニフェストに書かれている、より良いやりかたを探し続けることだと思っています。その意味では、多くの企業で行われている活動に通じる物があると思います。その一方で、繰り返し作ってリリースするという狭義の意味では、アジャイルは浸透していないでしょうね。狭義の意味でのアジャイルは、文化として合うもの合わないものとかはあると思うので、一律にアジャイルを導入するのではなく、自分の会社や状況に合うかどうかは地道にすり合わせて検証していく必要があります。

蜷川:全ての会社において狭義のアジャイルでやるべきというわけではなく、自分の会社にとって正しいやりかたなのか考えることもすごく大切ということですね。

塩川様:まさにおっしゃるとおりです。より良い方法を探すためなので、今の自分たちの事業を見たときに、今のやり方が良いってとこもいっぱいあります。そこを見極めるのも大事です。一方で、自分たちのやり方って本当にいいのかを立ち止まって見直すことも大切です。

蜷川:今回受講された研修をオススメするとしたらどういう企業様がフィットすると思いますか。

塩川様:フィットしない会社はないと思っていて、全会社にオススメです。ITはもはや事業と切っても切り離せない状況の中で、基礎教養として全社員が持っていたら、スピードを速くするという意味でもすごく強くなります。ITなどのデジタルテクノロジーを使って何をやるかを考えられる人が十分足りている会社って地球上のどこにもないので、みんな受けても良いと思ってます。

蜷川:現場でアジャイル開発をされている方のお話を聞くのは初めてだったのですごくワクワクしました。塩川様、本日はお忙しいところお時間いただきありがとうございました。

bit Labsではテックリード、アジャイルコーチ/スクラムマスターを募集しています。詳細はこちらからご参照ください。

また、コードクリサリスが提供する企業向けプログラムへご興味がある方はぜひこちらからご覧ください。

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